[1] 令和7年度新潟県公立高等学校入学者選抜一般選抜志願状況
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[2]公立高校一般選抜のしくみ
新潟県の公立高校一般選抜は以下のしくみで行われます。
【一般選抜の総合得点算出法】
【公立高校一般選抜の配点比重のイメージ】
※調査書:1日目 学力検査の比重= 3:7 の学校の例


[3]R7年度 新潟県公立高校
一般入試出題傾向分析
【1】「漢字」、【2】「国語知識」、
【3】「古文」、【4】「論説文」
という昨年同様の構成。
【1】 | 読みは中学生内容、書きは小学生内容が中心だった。 |
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【2】 | 文法・四字熟語・漢文・外来語を問う問題が出題。漢文・外来語の意味など昨年とは異なる傾向の問題が出題された。 |
【3】 | 前半の現代文で書かれた内容のまとめと後半の古文で書かれた文章、最後に内容に関する会話文で構成された形式。古文は、横に現代語訳が添えられた箇所が多く、読みづらさを感じやすいものだが、前半の内容のまとめ、内容に関する会話文を捉えることで解答を導ける問題が多かった。 |
【4】 | 2つの文章が提示される出題形式。科学者の活動に対する文章。 昨年同様、最後の問題は文章全体を踏まえつつ、設問の条件を正しく理解したうえで本文中を検索する必要があった。 |
全体として、複数の情報や文脈を捉え、
設問に応じてまとめる「思考・判断・表現」の力が求められる出題形式であった。
例年と出題数に大きな変更はなく、大問1・2の難易度は例年通り。一昨年に戻り会話文形式が出題された。
大問5では、「速さ」と「傾き」の関係を理解し、文章をグラフ・式で表し、
連立方程式を用いて解を出す必要があった。
【1】 | 基礎計算・2次方程式・確率・円周角・四分位範囲から出題 確率が大問1に入った。四分位範囲の分析で時間がとられるだろう。 |
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【2】 | 変域・合同の証明・作図から出題 合同の証明も作図も、基本的な問題だった。変域からの傾きを求める問題は数値が分数だった。 |
【3】 | 空間図形と動点 例年【5】で出題されていた空間図形が【3】で出題された。三平方と空間図形内の合同を用いて長さを求めた。最後の(4)は高さの平均値を用いると楽。 |
【4】 | 一次不定方程式と割合の文章題 不定方程式を用いて倍数から近接した数値を求める問題と、割合を用いた利益の問題が文章形式で出題された。 |
【5】 | 一次関数と速さ グラフから式を求める基本問題。文章からグラフ・式を表し、方程式から解を求める問題を2つ連続で出題した。途中の休憩がポイントだが、x+6を代入できるかが受験生の差となっただろう。 |
安定した得点を取るためには、基本事項の理解と定着の他、
問題を解くために日々手を動かし、自分の思考の過程を書き残すことが必要とされる。
「リスニング」「条件英作文」
「対話文」「長文読解と自由英作文」
という昨年と同様の構成。
【1】 | リスニングは、昨年に引き続き、選択問題と英問英答が出題された。 |
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【2】 | 条件英作文は、アンケートの結果をまとめたグラフと短い会話文をふまえ、会話の内容にあった英作文と理由を説明する3行以内の自由英作文が出題された。 |
【3】 | 対話文問題は、文章量が昨年よりも100語程度増えた。基本的な文法問題や内容を問う問題を含み、素早く情報を整理する力が求められた。 |
【4】 | 長文問題は、複数の意見を読み、それぞれの意見内容を問う問題が出題された。英問英答、日本語での記述問題、適語挿入問題など、多岐にわたる出題形式であった。昨年に引き続き、テーマについて自分の考えを記述する自由英作文が出題された。 |
資料や会話文が融合された問題や複数の文章からの読み取りなど、
多様な英文から必要な情報を素早く読み取る力と、
自分の考えをまとめる英作文の表現力が求められた。
大問数は昨年と同じ6題。
地理・歴史・公民の各分野からバランス良く出題される傾向も例年通りであった。
【1】 | 世界地理。欧州、南米、中東、アフリカなど幅広い地域からの出題だった。 |
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【2】 | 日本地理。九州、四国・中国地方を中心とした問題のほか地形図も出題された。 |
【3】 | 歴史。世界遺産に関連付けて古代から近世までの幅広い範囲から出題された。 |
【4】 | 歴史の問題。例年通り近現代の政治史や社会の様子が中心に出題された。 |
【5】 | 公民。憲法、為替、金融、国連など世間の関心が高い分野からの出題が目立つ。 |
【6】 | 公民。昨年同様、複数の資料を読み取り、自分の言葉でまとめる問題が出題された。 |
3分野ともに、基礎知識を必要とする問題が昨年に続いて出題された。
なかでも、公民分野では世間で広く認知されている社会問題に関連する出題が目立つ。
教科書の基礎的な知識も習得しつつ、世の中の問題に対する興味関心や広い視野を持つことが非常に重要である。
大問数は昨年と同じ8題で、小問が39問出題された。
今年は小問集合がなくなり、物理、生物、化学、地学の各分野から均等に2題ずつ出題される形式となった。
多くの問題が、実験や観察結果から特徴を読み取る形式であり、計算問題は5題、記述問題は2題出題された。
昨年に比べて、計算問題、記述問題ともに減少したものの、
科学的な思考力や判断力が求められる問題が多い点は例年と変わらなかった。
【1】 | 血液の循環 心臓のつくり、血液の循環、動脈のつくりなどが出題された。 |
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【2】 | 日本の天気 天気図、大気の動きと気象の変化、日本の季節と雲のでき方などが出題された。 |
【3】 | 水溶液とイオン 電離の式、電子と陽イオンの変化、イオン化傾向などが出題された。 |
【4】 | 音の性質 音に関する計算、音の振動と振幅、音の大きさと高さなどが出題された。 |
【5】 | 植物の観察 植物の分類、顕微鏡の使い方、被子植物の受精などが出題された。 |
【6】 | 化学変化 ガスバーナーの使い方や物質の結びつきに関する計算問題などが出題された。 |
【7】 | 太陽系の惑星 金星の公転周期から見え方を推測する問題などが出題された。 |
【8】 | 電流とそのはたらき 例年通り、電流の大きさ、抵抗や電力に関する計算問題などが出題された。 |