[1] 令和6年度新潟県公立高等学校入学者選抜一般選抜志願状況
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[2]公立高校一般選抜のしくみ
新潟県の公立高校一般選抜は以下のしくみで行われます。
【一般選抜の総合得点算出法】
【公立高校一般選抜の配点比重のイメージ】
※調査書:1日目 学力検査の比重= 3:7 の学校の例
[3]R6年度 新潟県公立高校
一般入試出題傾向分析
【1】「漢字」、【2】「国語知識」、
【3】「古文」、【4】「論説文」
という昨年同様の構成。
【1】 | 読みは中学生内容、書きは小学生内容が中心だった。 |
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【2】 | 多義語・文法・四字熟語・ことわざの知識を問う出題。文の内容を踏まえて意味を選択する問題が引き続き出題された。 |
【3】 | 現代文のあらすじと後に続く古文で構成された形式。古文は、横に現代語訳が添えられた箇所が多く、読みづらさを感じやすいものだが、前半のあらすじを捉えることで解答を導ける問題が多かった。 |
【4】 | 2つの文章が提示される出題形式。生物の多様性や持続可能性など、近年一般に認知された人と自然の関係について書かれたオーソドックスな文章。昨年同様、最後の問題は文章全体を踏まえつつ、設問の条件を正しく理解したうえで本文中を検索する必要があった。 |
全体として、複数の情報や文脈を捉え、設問に応じてまとめる
「思考・判断・表現」の力が求められる出題形式であった。
例年と出題数に大きな変更はなく、大問1・2の難易度は昨年よりも易しくなった。
昨年同様、会話文形式の出題はなく、大問4では図形の動きと面積の関係についてイメージする必要があった。
【1】 | 基礎計算・大小関係・反比例・円周角・標本調査から出題。円周角と弧の比例について問われた。 |
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【2】 | 確率・変化の割合・作図から出題。3年連続で方程式の文章題からの出題はなく、作図は自由度があるためやや難。 |
【3】 | 相似(証明と面積比)。正三角形2つの重なりという基本的な問題。面積比や相似の証明は基本。周囲の長さも6cmと5cmという値から想像しやすかった。 |
【4】 | 関数の利用。動く図形と重なる部分の面積を引き戸で表現した問題、4つの面積に関する問題だったため、複合的な思考を求められた。 |
【5】 | 空間図形の問題。難易度は標準。最短距離を出すために空間内から該当する平面を見つけるといった多角的な視点が求められた。また体積も相似な空間図形を想像し、体積比から求める必要があった。 |
安定した得点を取るためには、基本事項の理解と定着の他、
問題を解くために日々手を動かし、自分の思考の過程を書き残すことが必要とされる。
「リスニング」「条件英作文」
「対話文」「長文読解と自由英作文」
という昨年と同様の構成。
【1】 | リスニングは、昨年に引き続き、選択問題と英問英答が出題された。 |
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【2】 | 資料を伴う読解と英作文の混合問題では、外国人観光客に行ったインタビュー結果をまとめた2つのグラフと短い会話文を読み取る問題と条件英作文が出題された。 |
【3】 | 対話文問題では、「ユニバーサルデザイン」に関する二人の対話文を読み、基本的な文法の理解を問う問題と前後の文脈を捉えて読解する問題が出題された。文章量は昨年よりも若干増えた。 |
【4】 | 長文問題は、「科学技術の発達」に関する先生と外国人を含む3人の生徒のレポートの読み取りと英問英答の問題が出題された。昨年に引き続き、テーマに沿った自分の考えを、理由を含めて記述する問題が出題された。 |
基本的な単語と文法を理解した上で、資料と会話文、複数のレポートからの読み取りなど、
多様な英文から必要な情報を素早く読み取る力と
条件に沿って自分の考えをまとめる英作文の力が必要とされる問題だった。
大問数は昨年と同じ6題。
地理・歴史・公民の各分野からバランス良く出題される傾向も例年通りであった。
【1】 | 世界地理の問題。各地域の産業や文化の特徴など幅広く出題された。 |
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【2】 | 日本地理の問題。気候、産業、地形図から基礎的な知識を問う出題だった。 |
【3】 | 歴史の問題。奈良時代から江戸時代の政治史・文化史が中心に出題された。 |
【4】 | 歴史の問題。江戸時代から昭和時代の外交に関する出来事が中心に出題された。 |
【5】 | 公民の問題。人権、選挙、国会、国際社会などの幅広い分野から出題された。 |
【6】 | 公民の問題。複数の資料を読み取り、自分の言葉でまとめる問題が出題された。 |
昨年よりも複数の資料を比較する問題が減少した一方、
既に持つ知識を活用したうえで選択肢を選ぶ問題が増加した。
語句の暗記だけにとどまらず、普段から教科書などを深く読みこみ、
1つの知識を他の知識と関連付けていく学習の必要性が一段と高まったと言える。
大問数は昨年と同じ8題で、小問が40問。小問集合1題、物理2題、生物1題、化学2題、地学2題が出題された。
計算問題は9題、記述問題が3題出題され、昨年に比べ計算問題が増加し、記述問題が減少した。
身近な理科の現象から思考させる問題が多く出題された。
科学的な思考、判断、表現をする力が問われる問題が多いことは例年と同様であった。
【1】 | 小問集合。水圧の原理、遺伝の「分離の法則」、加湿器で補充される水蒸気量などが出題された。 |
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【2】 | 地層・岩石。示準化石とは何か、地層から年代を読み取る問題が出題された。 |
【3】 | 動物の分類。無脊椎動物を外とう膜のあるなしで分類するところが特徴的だった。 |
【4】 | 水の電気分解。電極を途中で入れ替えて、化学反応後の残った物質量を求めさせた。 |
【5】 | ばね(フックの法則)。ばねで引いた分のみ重さが減少する計算問題が出題された。 |
【6】 | 酸化銅の還元。未反応の物質について計算する問題が出題された。 |
【7】 | 電流回路。例年通り、並列・直列回路の計算問題が出題された。 |
【8】 | 年周・日周運動。星座の見かけの運動について計算させる問題が出題された。 |